過去の本選大会結果・
出場者紹介

令和6年度

本選大会結果



本選出場者紹介

  1. 「人手不足に悩む食品企業」と「食品業界で働きたい特定技能外国人」が直接繋がる採用プラットフォーム

    株式会社オリゼ
    株式会社スキルディッシュ 井潟 百之威さん
    概要
    特定技能外国人材の採用プラットフォーム『SkillDish』は、日本の飲食料品製造業と外食業が直面している19万人以上の人手不足課題を解決します。 求人から就業までの採用プロセスをDX化することで、これまで採用手段が乏しかった地方企業や中小企業も自社に適した人材を選考できるようになります。さらに食品業界特有の雇用条件を求職者に的確に伝えられる機能設計と入国前教育により、採用後のミスマッチを防止して長期雇用を実現します。
    プレゼン
    審査員コメント

    沢田審査員は人材に関する課題に取り組んでいることを評価したうえで、「定職率や、その後のサポートはどのような内容を実施しているか。」と質問し、井潟さんは「入社後の支援が求められているため、該当する分野に参入し、安定した利益を確保したい。」と回答。沢田審査員は「このままぜひ発展してほしい」とエールを送りました。

  2. 持続可能な農業生産をカーボンクレジットシステムを使って実現

    株式会社エンドファイト 風岡 俊希さん
    株式会社フェイガー 石崎 貴紘さん
    概要
    農業は温室効果ガスの12%の排出源となっていると同時に、高温や渇水の影響により収量や品質に悪影響を受けている業界です。フェイガーは生産者さまと一緒に農業の温室効果ガスの削減の取り組みを推進しつつ、カーボンクレジットの仕組みを社会実装することで取り組みの収益化のサポートを行います。日本をはじめフィリピン・ベトナム等でも取り組みを拡大し、プロジェクトの中で所得、収量や品質の向上を実現します。
    プレゼン
    審査員コメント

    小木曽審査員から「海外展開に向けて進めている点も含め評価したい。全体的に順調に進んでいると思うが、課題はあるか。」と質問があり、石崎さんは「脱炭素マーケットが政策に依存しているため、その変動に対応する必要がある。世界のリーダーに期待しつつ、脱炭素の取り組みを進めていく。」と回答しました。荻野審査員からは「水田以外の展開を検討しているか。」と質問があり、石崎さんから「海外展開の方針含め、前向きに考えている。」と回答がありました。

  3. 次世代フードデザインで革新する「食」と「健康」

    株式会社エンドファイト 風岡 俊希さん
    株式会社ノビアス 井上 史之さん
    概要
    独自の分析技術を応用し、数本の毛髪から個人の栄養状態を非侵襲かつ高精度に可視化します。 このデータを基に、栄養バランスを整える食品や食事提案を行い、食生活の改善を支援。 さらに、健康食品市場や外食産業と連携することで、個別のニーズに応じた製品開発やメニューの充実を実現します。これにより、より多くの人々がバランスの取れた栄養を摂取できる環境を構築し、食と健康の革新を推進します。
    プレゼン
    審査員コメント

    田中審査員は「体の状態を髪の毛で計測するというアイデアが非常に面白い。」とコメントしたうえで、「BtoB・BtoCのどちらで展開しているか、食品会社等、食関連企業との連携の可能性はあるか。」と質問。井上さんは「ビジネスモデルはBtoCとBtoBの両方で展開しており、管理栄養士や食品企業と連携している。」と説明し、「他社と連携し、さらなる展開を検討したい。」と回答しました。

  4. 植物のCO2固定機能を向上するグルタチオンを活用した、農業における環境負荷低減および食料増産の両立

    株式会社エンドファイト 風岡 俊希さん
    株式会社WAKU 片野田 大輝さん
    概要
    弊社は植物のCO2固定機能を向上させるグルタチオンを含有する高機能有機肥料の開発・販売に取り組んでおります。グルタチオンは植物の体内で生成される、生命維持に不可欠な多様な役割を担う重要な化合物であり、特に、細胞分裂や成長を促進することで、植物体の成長と発達を著しく促進します。また、植物に対して外部から人為的に与えることで、根系の発達、種子収量の向上、バイオマス重の増加などの効果があります。
    プレゼン
    審査員コメント

    堀部審査員は「地球規模で人口が増え、食料を環境負荷をかけずに増産しなければならない中で、課題解決ツールとしての可能性を感じた。」と評価し、「これまでグルタチオンが肥料として広がらなかった理由はあるのか。」と質問しました。片野田さんは、「グルタチオン肥料が広がらなかった理由はコスト高によるものが大きい。安価に製造する自社技術の開発により、農家が導入しやすくなる。」と回答しました。

  5. 米麹由来の発酵甘味料「オリゼ」~日本の伝統技術が創る未来の豊かな食卓~

    株式会社オリゼ 河原 あいさん
    概要
    世界最古のフードテック技術「発酵」に着目し、砂糖の代替となる米麹由来の天然発酵甘味料「オリゼ」を開発。健康指向の高まりやフードロス削減等の課題に対し、砂糖不使用商品の開発へ活用する。原料には廃棄米の活用しているほか、日本の発酵技術の海外展開も進める。「オリゼ」原材料は米と麹のみであるため、ヴィーガンやアレルギー対応など、多様な食文化に合わせて使用できる次世代甘味料である。
    プレゼン
    審査員コメント

    荻野審査員は「海外で日本の発酵技術について注目が集まる中、発酵を活用して海外展開を目指していくことに期待をしている。」とコメントし、河原さんは「地方の酒蔵とコラボレーションし、アップサイクルの文脈で地方活性化を目指しており、国内外で展開していきたい。」と回答しました。また、沢田審査員からの「海外展開において課題はあるか。」という質問に対して、河原さんは「日本国内で生産して海外に輸出すると高価格になってしまうため、いかに解決できるかを検討している。」と答えました。

  6. 食品・飲料メーカーで発生する食品廃棄物を原料とした独自の発酵アップサイクル技術による機能性素材開発及び発酵アップサイクルプラットフォームの構築

    株式会社エンドファイト 風岡 俊希さん
    オーディエンス賞 株式会社ファーメンステーション 酒井 里奈さん
    概要
    当社は、食品廃棄物を原料に独自の発酵アップサイクル技術で高付加価値な機能性食品原料を開発し、フードロス削減やクリーンラベル対応といったニーズに応えることが可能です。 多数の食品原料開発を通して、食品廃棄物の発酵アップサイクルに関する情報を蓄積し、原料としての食品廃棄物の調達や、機能性素材の高生産技術の提供を可能とする発酵アップサイクルプラットフォームを構築します。
    プレゼン
    審査員コメント

    堀部審査員は「かなりいろいろなことができそうでポテンシャルの高さを感じた。」と評価。田中審査員は「新しい産業が作り出せそうな可能性を感じたが、展開ビジョンを伺いたい。」とコメントし、酒井さんは「国内外で展開をし、原料素材として様々な食品・飲料に自社発の素材が入ってくる未来を目指したい。」と回答しました。

  7. 海藻由来の塩分コントロール技術で、美味しいと健康をトレードオフにしない世界を実現させる

    株式会社エンドファイト 風岡 俊希さん
    最優秀賞 トイメディカル株式会社 竹下 英徳さん
    概要
    塩分の過剰摂取は、世界の食領域の課題でも最重要であり、WHOは塩分摂取を5g/日以内にすることを勧告していますが、味の嗜好性の問題から達成できている国はないのが現状です。 我々は日本古来の海藻食を発展させた塩分コントロール技術で、食事に含まれる塩分量を減らすことなく、体内吸収量をオフセットさせることで、WHOの目標に近づけ、『美味しい』と『健康』をトレードオフにしない世界の実現を目指しています。
    プレゼン
    審査員コメント

    小木曽審査員から「興味深いプレゼンだったが、技術的な課題はあるか。」というコメントを受け、竹下さんは「煮込むと粘り気が出てしまうため、スナックなど、いくつか限られた用途での活用となっており、課題に感じている。熊本大学と共同研究で煮込み調理も可能な商品を研究している。」と回答しました。

  8. 高湿度環境でもダンボールを乾燥に維持出来る鮮度維持技術

    株式会社エンドファイト 風岡 俊希さん
    優秀賞 株式会社クールイノベーション 田山 貴教さん
    概要
    弊社技術は化学処理や特殊包装不要、90%以上の湿度でもダンボールが乾燥した空間を作り、生鮮品の長期鮮度維持が出来ます。例えば、レタスを30日、イチゴ45日、ブドウ3ヶ月を貯蔵した後に、小売店でも販売出来る鮮度を保てる事で、出荷調整や大ロット運送が可能。消費電力も従来の冷蔵設備に比べ約半分、自然冷媒促進法の1/3補助にも適用でき、導入コストと電気代を劇的に下げる事で、「儲かる農業」の促進に貢献したい所存です。
    プレゼン
    審査員コメント

    田中審査員が「新しいコールドチェーンを作るにあたり、ビジネスモデルの範囲はどこまでを想定しているのか。」と質問。田山さんは「生産者の収益を上げるため、鮮度維持によって農作物の在庫を持ち、プラットフォーム内で価格予測後に出荷できるような仕組みを作りたい。」と回答しました。

  9. ホットチェーンフードテックを活用した分散型フードサービスプラットフォーム — 初期コスト、労働力、食品安全の課題を解決し、飲食店の販売チャネル拡大を支援

    株式会社エンドファイト 風岡 俊希さん
    Wada FoodTech Group Co., Ltd. チェン ジュンさん
    概要
    ホットチェーンお弁当自動販売機とAIoTトータルソリューションを提供します。調理済み食品を常に65度で保ち、作りたてのような温かいお弁当を20秒以内で提供します。食の安全を守りつつ、人件費削減や業務効率化を実現。既存店舗の省人化や無人化にも対応可能です。お客様には、いつでも温かく美味しい食事を楽しんでいただける新たな価値をご提供します。
    プレゼン
    審査員コメント

    沢田審査員から「すでに香港で展開しているとのことだが、日本展開にあたっての課題はどんなものがあるのか。」と質問をうけ、チェンさんは「日本市場特有の意思決定プロセスが課題。この点を解決するための戦略も考える必要がある。」と回答しました。

  10. 爆速!食品表示ラベルを自動作成するAI -Swallow-

    株式会社エンドファイト 風岡 俊希さん
    株式会社ROX 中川 達生さん
    概要
    食品業界では人手不足が深刻で、それが原因の一つとなり、食品表示基準の違反(食品表示ラベルの不掲載など)が問題である。特にパン屋等の個人商店ではこの問題が切実である。 弊社のAIは、レシピ情報の入力だけ(食品企画書の写メのアップロードも可能)で10秒程度で食品表示の素案を作成し、業務負担を軽減。これにより労働力不足を解消しつつ、商品に対する消費者の信頼を確保し、業界全体の競争力向上に貢献する。
    プレゼン
    審査員コメント

    荻野審査員から「単純にコストダウンというだけじゃなく、新しい付加価値を生み出すことにつながるもので期待できる。」とコメント。田中審査員からは「大きな壮大なシステムを変更するという手法もあるが、このアイデアは皆が躓く部分へのソリューションであり確かなニーズを感じる。」とエールを送りました。

  11. 100% 食品廃棄物から新素材を開発する事業

    株式会社エンドファイト 風岡 俊希さん
    優秀賞 fabula株式会社 町田 紘太さん
    概要
    弊社は、100% 食品廃棄物から新素材を開発する東大発スタートアップ企業です。その食品廃棄物からうまれた新素材は最大でコンクリートの4倍の曲げ強度をもちながらも、原料由来の色や質感、香りを残すことができます。弊社はこの技術で、さまざまな社会課題の解決に挑戦をしつつ、静脈産業におけるものづくりの価値を最大化させます。
    プレゼン
    審査員コメント

    田中審査員から「循環というテーマが議論される中で、技術自体に可能性があると感じた。様々なユースケースがあると考えるが、特に狙いたい分野はあるか。」と質問があり、町田さんは「建材というマーケットにしっかりとフィットしていきたい。そのためにも、機能・コスト面含め、対応する予定だ。」と回答しました。

  12. 蒟蒻で叶える食の自由と健康な未来

    株式会社エンドファイト 風岡 俊希さん
    株式会社NINZIA 寄玉 昌宏さん
    概要
    当社は、日本古来の素材であるコンニャクを原料にしたNINZIA PASTEと呼ばれる独自のペースト状素材を根幹とし、結着成型(つなぎ)と食感創成(食感づくり)の技術開発を進めている。それによって、糖尿病や高血圧などの健康課題の解決も進めることができる。この技術を活用した唐揚げやワッフルのような最終製品と量産プロトコルの開発、および他の食品メーカー向けに素材とプロトコルの提供を行っている。
    プレゼン
    審査員コメント

    小木曽審査員からは「ビジネスプランはBtoBとBtoC、どちらを想定しているのか。」と質問があり、寄玉さんは「最初はBtoCから着手し、消費者の中でブランディングを兼ね宣伝していきたい。」としたうえで「こんにゃくは熱に強いので、夏場でも全然ベタつかない。こういった特性を生かして、需要を増やしていきたい。」と今後の期待を語りました。

令和5年度

本選大会結果

本選出場者紹介

  1. 47都道府県 究極フルーツの食ブランド 「ひとくちチョコレート」

    株式会社HITOKUCHI 荻曽 友貴さん
    株式会社HITOKUCHI 荻曽 友貴さん
    概要
    旬で希少な幻のフルーツだけをあつめました。 ここでしか味わえないフルーツチョコレートで、いままでにない体験を。 食感を極めた果肉まるごと「不知火」(熊本産)、和製グレープフルーツ「河内晩柑」(愛媛産)、幻の黒いちじくビオレソリエス(佐賀唐津産)など、国産の幻のフルーツを活かした商品を通じ、「JAPANブランド」として日本ファンを増やすことがミッションです。
    プレゼン
    審査員コメント

    明治ホールディングス株式会社ウェルネスサイエンスラボ ラボ長・長田さんは「海外に展開することで、日本の地方に海外から旅行者が行くきっかけになる」と講評し、一般社団法人AgVenture Lab代表理事・荻野さんは「地方創生にも良いし、海外向けに日本理解できて良い。荻曽さんのバックグラウンド、キャリアを活かして商品開発しているのが特徴的だ」とコメントしました。

  2. プラットフォーム微生物「DSE」によりあらゆる環境で植物の生育を実現する

    株式会社エンドファイト 風岡 俊希さん
    最優秀賞 株式会社エンドファイト 風岡 俊希さん
    概要
    弊社が保有する微生物(DSE)は、多種多様な植物の根に共生することで、植物のストレス耐性(耐暑性、耐寒性、病害耐性、干害耐性等)の向上や有機体窒素・リン酸吸収促進、花芽形成促進、土壌のCO2排出量削減を可能とする。DSEを用いた培土および苗販売を行うとともに、次世代のバイオ資材の開発や土壌再生、森林再生事業を行う企業に対して技術提供を行うライセンス事業を行い、技術の加速度的な実用化及び普及を行っていく。
    プレゼン
    審査員コメント

    株式会社UnlocX 代表取締役・田中さんから「国内外での可能性を感じるが、海外からの問い合わせ数はどうか」と質問があり、風間さんは「ニーズが顕在化しているという意味で、海外の方が農業に課題が多くあり、使ってもらえそうだ」と回答。味の素株式会社 執行役員・柏原さんは「微生物の力を使って農業を高度化していくというストーリーは間違いなくニーズがある」と評価し、「海外展開する際には良いパートナーを見つけると良い」とアドバイスしました。

    受賞後のインタビュー
  3. キノコ革命~コーヒーから始まる循環型キノコ栽培~

    RE:ARTH 倉橋 大希さん
    RE:ARTH 倉橋 大希さん
    概要
    私たちの生活や未来をもう一度見つめなおし、「より良い明日を切り開く」ために、「もったいないを少しでも減らす」ことを目的としてRE:ARTHでは廃棄率99.8%のコーヒーカスを使ったキノコ栽培に取り組んでいます。この「キノコ革命」を全国のきのこ生産者に広め、循環型社会の形成に貢献します。
    プレゼン
    審査員コメント

    アグリビジネス投資育成株式会社取締役 代表執行役・松本さんは「全日本へ展開するための、ブランディングを含めて、自社ならではのビジネスモデルや技術をクリアにすると、さらにアピールできると感じた」とコメント。明治ホールディングス株式会社ウェルネスサイエンスラボ ラボ長・長田さんは「ビジネスを大きくする場合はメリットのあるサプライチェーンを構築すると良い」と講評しました。

  4. 3D解析技術と農業特化型LLM を用いたデジタルツイン農業

    株式会社きゅうりトマトなすび 佐々木 佑介さん
    株式会社きゅうりトマトなすび 佐々木 佑介さん
    概要
    現実とバーチャルの融合させたデジタルツイン農業により、最適な農業を実現する。主要な要素技術はデータ取得と解析で、3D解析技術によって圃場の詳細な生育状態の把握や収穫予測等を行うことができる。また取得したデータと過去の情報や膨大な文献を基にした独自のLLM技術を活用して実用的なフィードバックを提供する。これらにより農業の効率化と最適化を実現する。
    プレゼン
    審査員コメント

    一般社団法人AgVenture Lab代表理事・荻野さんは「実証実験を継続的にやれる環境はあるのか」と質問し、佐々木さんは「来季から新たなパートナーと稲作での実証実験を始めることになっている。加えて、自社工場の設立に向けて準備している」と今後の展望を説明しました。株式会社UnlocX 代表取締役・田中さんは「非常に面白いソリューション、ワクワクしながら聞いていた」とコメントしました。

  5. 未利用食品を新たな食品へと生まれ変わらせる“粉末技術”

    株式会社グリーンエース 中村 慎之祐さん
    審査員特別賞 株式会社グリーンエース 中村 慎之祐さん
    概要
    日本では年間200万トン程度の野菜が規格外や価格の調整で廃棄され、食品加工の現場でも年間120万トン程度の食べられる食品が廃棄されている。この問題を解決するために、私たちは色や香り、栄養成分を保持したまま野菜を粉末化する技術を開発した。現在、私たちは野菜粉末を用いた食品の開発と販売および食品加工残渣を活用して新たな商品を作り出す企業との共創事業によって、フードロス削減に挑んでいる。
    プレゼン
    審査員コメント

    味の素株式会社 執行役員・柏原さんは「非可食部に対して、どうすればもっと可食になるのか、ということを検討・工夫し続けることが、アップサイクルのポイントだ」と講評。明治ホールディングス株式会社ウェルネスサイエンスラボ ラボ長・長田さんは「食品は賞味期限や移動時の包装等、様々な場面で環境負荷がかかっていくなか、粉末化は素晴らしいソリューション。活用の可能性を感じる」と期待を寄せました。

    受賞後のインタビュー
  6. 魚病早期診断システム「UMIDaS❜」

    株式会社ストラウト 平林 馨さん
    株式会社ストラウト 平林 馨さん
    概要
    増加する世界人口により、タンパク質の需要が供給を上回る「タンパク質クライシス」という将来的な社会課題に対し、効率的なタンパク質供給源となりえる水産養殖での解決が有力視される一方で、現代の養殖業は、気候変動による水温上昇や、魚病発生増加に直面していることから、特に喫緊の課題である魚病を、AI/IoTで早期検出する技術開発を行うことで「発生後対処」から「予防」に意識を変え、養殖生産能力の改善を目指します。
    プレゼン
    審査員コメント

    アグリビジネス投資育成株式会社取締役 代表執行役・松本さんからの「ダイバー視点で魚の顔認証のように見て、さらに病気を認知してというコンビネーションなのか、魚を見る目線になのか、どこを強みに感じているのか」という質問を受け、平林さんは「多角的な視点とセンシングデータとのコンビネーションが我々の斬新さであり強み」と回答。明治ホールディングス株式会社ウェルネスサイエンスラボラボ長・長田さんは「養殖業者の大きな課題に驚き、ビジネスの可能性を感じた」と講評しました。

  7. ハウスの可視化を加速するSustagram Farm

    AGRIST株式会社 山口 孝司さん
    優秀賞 AGRIST株式会社 山口 孝司さん
    概要
    当社の先進的な農業自動化パッケージ「Sustagram Farm(サスタグラムファーム)」に、生産データ(収量予測)と販売データ(需要予測)を統合したAI農業プラットフォーム「AGRIST AI」を搭載します。これにより、最適な出荷・仕入れが実現され、更に最適な物流が確立されます。サプライチェーン全体がデータ連携され、収益の最大化と脱炭素の推進がサポートされます。AGRIST AIは効率的な経営判断を可能にし、持続可能な農業を促進します。
    プレゼン
    審査員コメント

    株式会社UnlocX 代表取締役・田中さんは「ロボットがデータを取得した栽培方法が付加価値として成り立つと良いと考える」とコメントし、山口さんは「持続可能な農業のためにロボットを開発したことを伝えて販売することで、さらなる技術の開発・収益化を提案したい」と回答しました。一般社団法人AgVenture Lab代表理事・荻野さんは「農業ロボットのスタートアップは、ロボットのデータを集めて解析、となるので驚かないが、消費と合わせるアプローチも挑戦しているとこが特徴的でとても良い」と期待を寄せました。

    受賞後のインタビュー

令和4年度

本選大会結果

本選出場者紹介

  1. ペプチド養殖を実現するための革新的ペプチド高効率生産プロセスの開発

    三洋化成工業株式会社 上田 真澄さん
    三洋化成工業株式会社 上田 真澄さん
    概要
    近年、魚類の成長や免疫等を制御するペプチドの発見が相次ぐ。従来は低い生産性のため流通できなかったが、当社は採算性が合う方法論を構築できた。これらの実用化により、生育不良や疾病の対応、耐ストレス性を付与する“ペプチド養殖”をめざす。
    プレゼン
  2. ナノバブルによる生産性向上と循環社会実現

    株式会社カクイチ 奥山 祐一・六角 勇亮さん
    株式会社カクイチ 奥山 祐一さん
    六角 勇亮さん
    概要
    ナノバブル技術で有機栽培を支援し、地域を活性化します。 これまでの農業のあり方を変え、地球環境にも配慮する新たなビジネスモデルを提案します。 目に見えない技術が、人にも地球にも優しい世界を創ります。
    プレゼン
  3. 全国の蔵元から厳選した日本酒ブランド

    株式会社Agnavi 玄 成秀さん
    特別賞 株式会社Agnavi 玄 成秀さん
    概要
    「適量・オシャレ・持ち運び便利」の1合180mLサイズの缶入り日本酒ブランド「一合缶®」「CANPAI」です。全国の地酒を取りまとめて販売し、蔵の大小に依存しない地方の酒蔵の魅力を発信します。
    プレゼン
    受賞後のインタビュー
  4. すべての人の未来に寄り添う「AI食」

    株式会社ウェルナス 小山 正浩さん
    優秀賞 株式会社ウェルナス 小山 正浩さん
    概要
    AI食は、ウェルナスの特許技術で開発した目標達成をサポートするオーダーメイド食です。本年1月に、AI食情報提供アプリ「NEWTRISH」をローンチしました。目標達成のための栄養素を無料プランで、食材や献立を有料プランで個別に提案します。より簡易に高い効果を実感できる、利用者に寄り添うサービスに進化中です。
    プレゼン
    受賞後のインタビュー
  5. イエバエによる資源循環 ~養虫産業の創出~

    株式会社フライハイ 木下 敬介さん
    株式会社フライハイ 木下 敬介さん
    概要
    人間の営みにより排出される食品廃棄物やバイオマス(特に「おから」)を、イエバエを使って7日間で、食品、飼料や肥料に再資源化します。今後広がりが期待される昆虫利用の足掛かりとなります。
    プレゼン
  6. 地球環境にやさしい宙(そら)ベジの普及

    株式会社TOWING 木村 俊介さん
    最優秀賞 株式会社TOWING 木村 俊介さん
    概要
    食べることで地球環境に貢献できる野菜として、”宙ベジ(そらべじ)”を立ち上げました。 環境貢献できる作物の需要を作ることで、作り手である農家に脱炭素や有機肥料利用への転換を促す循環を生み出すことを目指します。
    プレゼン
    受賞後のインタビュー
  7. 雌雄産み分けによる高効率な精密畜産技術の開発

    ルラビオ株式会社 白川 晃久さん
    ルラビオ株式会社 白川 晃久さん
    概要
    ルラビオ株式会社は世界初のブタの雌雄産み分け技術を開発しています。世界的には今後も食肉は増加すると予測されていることから、雌雄産み分け技術で効率化を図ることで持続可能な養豚産業を目指しています。
    プレゼン

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