令和7年度/未来を創る!フードテックビジネスコンテスト

【地域創生特別賞】
受賞者インタビュー

寄玉昌宏さん(株式会社 NINZIA)

2026年2月に開催された「令和7年度/未来を創る!フードテックビジネスコンテスト」本選大会。その中で地域創生特別賞を受賞した株式会社 NINZIA 寄玉 昌宏さんにお話を伺いました。
「こんにゃくが変える防災食の未来【NINZIA BOSAI】」をテーマに挑んだ今回の提案。その背景には、どのような想いがあったのでしょうか。

神戸のフードテックとして、防災と向き合う

NINZIAが今回発表した「NINZIA BOSAI」は、オフィス向けの次世代防災食システムです。日常から“置き社食”として活用できる仕組みと、こんにゃく由来の食物繊維制御技術を活かした完全植物性メニューにより、非常時と日常をつなぐ新しい防災モデルを提案しました。

「神戸のフードテック企業として、防災食を避けるという選択肢はありませんでした」と寄玉さんは語ります。阪神・淡路大震災を経験した神戸という地域に根ざす企業として、防災は切り離せないテーマだといいます。

さらに、「私たちの技術が最も活きる領域の一つが防災食だと考えました」と続けます。こんにゃくの持つ保存性や加工技術の可能性を、防災という社会課題の解決に活かす。それが今回の挑戦の出発点でした。

防災食を“フードテック”の文脈へ

本コンテストへの応募理由について、寄玉さんはこう話します。

「防災食を、単なる備蓄食品ではなく、フードテックの文脈に落とし込みたいと考えました」

防災食はこれまで、非常時のための“仕方なく食べるもの”という位置づけになりがちでした。しかし、技術や発想次第で、日常と地続きの新しい食カテゴリーへと進化させることができるのではないか。そうした問題提起も込めて、本コンテストに挑戦しました。

地域創生特別賞という気づき

「地域創生特別賞をいただけるとは、正直まったく思っていませんでした」と寄玉さんは振り返ります。
その上で、今回の受賞を通じて感じたことがあります。

「東京から見ると、大都会である神戸も“地方”の一つなのだと実感しました」

一方で、神戸や関西には食関連の大企業が多く、地域内で事業が完結しやすい構造もあります。「だからこそ、わざわざ東京でプレゼンし、地域外と連携する必要がないという面もある。それは、過疎地域とは異なる、別の構造的な課題かもしれません」と冷静に分析します。
今回の受賞は、神戸発のフードテックが全国、そして世界とつながる可能性を示す一歩になりました。
今後の展望について尋ねると、寄玉さんは力強くこう語ります。

「神戸から世界へ、です」

こんにゃくという日本独自の食文化と技術を軸に、防災食の概念そのものをアップデートしていく。NINZIAの挑戦は、地域に根ざしながらも、その視線は世界へと向けられています。

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